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第二十四話『水面に映る友人』

132 :北風 ◆zn2LXYlGxo :2006/12/17(日) 01:11:37 ID:hs1zx9eb0
【024/100】
「水面に映る友人」

今思えば、俺が人生で初めて体験した怖い話だったと思う。
夏休みの午後のことだった。
俺と友人の二人で近所の川で釣りをして遊んでいた。
田舎ってこともあって見渡す限り回りには誰もいない。

その川には普段からかなりの頻度で訪れていて、その日もいつもと同じポイントで釣りをしていた。
普段なら釣りをしはじめてすぐに魚が釣れるのに、
その日は全くといっていい程釣れなかったのがとても印象的だった。
俺達はしばらく釣りをしていたが、やがて飽きてきたためにその川に入って遊ぶことにした。

しばらく遊んでると、後ろから「うわっ!」って叫び声聞こえた。
その声に驚いて急いで振り向いたら、友人が足をすべらして転んだようだった。

俺は「大丈夫?」って言いながら急いで友人にかけよった。
そして、友人の少し後ろを見た瞬間、俺は血の気がサァーって引いてくのが分かった。

水面に映った友人が明らかに俺の方を見て「ニタッー」と笑っているのだ。
その水面に映った友人は、さらに気持ち悪い笑みを浮かべて
「おいで、おいで」と俺に向かって手招きをしていた。

            【完】