第二十七話『真夜中の訪問者』

139 :影虎 ◆ufyC28b62o :2006/12/17(日) 01:24:39 ID:6hObzdE1O
【027/100】
「真夜中の訪問者」

七年前の八月十五日。
私と祖母は二人で留守番していた。
当時、父のパソコンでオカ板に入り浸っていた私は、その日も深夜までオカ板を見ていた。

その時、裏口から物音がした。ノックの音だ。

まさか…気のせいだ…

そう思い、またパソコンの画面を見た。

…電源が落ちてる。
その時、父の部屋のドアが激しく叩かれた。
半泣きで違うドアから飛び出し、祖母の部屋へ。
泣きじゃくる私に、もう寝ていた祖母は優しく
「だから、早く寝なさいって言ったべや…」
と頭を撫でて、一緒に寝てくれた。

それ以来、盆は早く寝るようになった。

【完】