×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

第五十六話『親子』

222 :北風 ◆zn2LXYlGxo :2006/12/17(日) 04:17:26 ID:hs1zx9eb0
【56/100】
「親子」
三年前の冬の事。
俺は実家を離れ都会に出て、大学に通っていた。

俺は深夜にバイトをしていて、帰りはいつも午前2時ぐらいだった。
その日もいつもと同じように2時前にバイト先を出て帰路に着いた。

都会と言っても都心ではなく、この時間になると人通りもまばらだった。
俺はいつものようにコンビニで夜食を購入し、カゴにのせ自転車にまたがった。
コンビニから俺の家まで自転車で10分ほど。

途中に公園がある。
俺は公園を自転車で突っ切っていった。

その途中、二人で手を繋いでる人影が見えた。
遠めで見てどうやら親子みたいだった。

自転車で脇を通り近くで見ると、
母親らしき人がダウンジャケットを着て、
娘の方が半袖のワンピースを着ていた。

時間も時間だし、季節的にも半袖ワンピースはおかしい。
しかも、母親はダウンジャケットって。

絶対に尋常じゃないと思ったが、
俺は恐怖心で来た道を戻ることはできなかった。
一体あれはなんだったんだろう。
もしかしたら人ではない「何か」だったのかもしれない。
       【完】